青瓦台・与党の追悼メッセージは最後までなかった

【ペク・ソンヨプ将軍告別式】与党、軍関係者だけ告別式参列…野党は金鍾仁氏、朱豪英氏ら多数参列

 未来統合党の太永浩(テ・ヨンホ)議員はフェイスブックに「戦争の英雄を悼む場で争う大韓民国を見て、金正恩(キム・ジョンウン=朝鮮労働党委員長)はどう思うだろうか」というタイトルの文で、「この五日間、この国で起こっている出来事を見て、あまりにも無念過ぎて惨たんたる心境だ。彼が守り抜いた自由を享受している人々が、将軍のことを親日派だとさげすみ、我が民族に向かって銃を撃った人物がなぜ顕忠院に埋葬できるのかと言っている。これほどになると、誰が戦争を起こし、誰が誰に向かって銃を撃ったのか、錯覚してしまう状況だ」と書いた。

 ソウル峨山病院で行われた告別式には、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官朴漢基(パク・ ハンギ)合同参謀本部議長、ロバート・エイブラムス韓米連合司令官ら約70人が参列した。ペク・ソンヨプ将軍の長男ナムヒョク氏は告別式のあいさつで、「父は普段から『6・25戦争の勝利は、当時参戦したすべての戦友たちのおかげだ』と言っていた。別れは悲しいが、父はあれだけ会いたがっていた戦友たちに会うことができるようになった。父は軍を愛していた。大韓民国を深く愛していた」と述べた。

 続いて、大田広域市にある国立墓地、国立大田顕忠院の将軍第2墓地で行われた埋葬式は徐旭(ソ・ウク)陸軍総長とエイブラムス連合司令官、ハリー・ハリス駐韓米国大使、朴三得(パク・サムドゥク)国家報勲処長らが参参列した。ハリス大使は「ペク・ソンヨプ将軍は祖国のために奉仕し、韓米同盟のために大きな貢献をした。ペク・ソンヨプ将軍のご冥福をお祈りする」と述べた。

 「戦死した戦友たちと一緒にいたい」というペク・ソンヨプ将軍の遺志に基づき、多富洞戦闘など8大激戦地の土が同将軍の亡きがらと共に大田顕忠院に埋葬された。6・25戦争時の戦闘服と同じデザインの米軍戦闘服をまとい、遺族が涙する中、永眠した。

 この日は埋葬地の大田顕忠院に雨が降っていた。埋葬式の間ずっと降り続いた雨は、ペク・ソンヨプ将軍の埋葬が終わるとやんだ。埋葬式後もペク・ソンヨプ将軍の墓所には大田顕忠院を訪れていた人々が集まった。ペク・ソンヨプ将軍の関係者は「お参りをする人が後を絶たないので、将軍の祭壇を埋葬式が終わってからも1時間以上墓地に残しておいた。約1000人がお参りに来たと見ている」と語った。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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