仁川にあるマッカーサー将軍の銅像に2年前に火を付けた反米団体が、再び銅像前で在韓米軍撤退を主張してデモを繰り広げた。
「平和協定運動本部」のメンバー約10人は1日午後、仁川市中区の自由公園内にあるマッカーサー将軍の銅像前で「在韓米軍の撤収を要求する記者会見」を開き、銅像の撤去と在韓米軍撤退を求めた。
メンバーらは「米国による干渉と圧迫のせいで、南北間の平和と協力が一歩も前進できずにいる」として「米国はむしろ戦争の危機を高めている」と主張した。
また「韓国政府はマッカーサー将軍の銅像を撤去し、在韓米軍の防衛費引き上げ(駐留経費の韓国負担分の引き上げ)を要求するトランプは在韓米軍を韓国から撤退させるべき」と訴えた。
この団体は2018年、2度にわたりマッカーサーの銅像の火刑式を行うとして銅像に火を付けた団体だ。当時常任代表を務めていたイ牧師は18年7月27日と10月23日、マッカーサーの銅像に火を付けた容疑(集会およびデモに関する法律違反、特殊財物損壊、自己所有一般物件放火)で逮捕・起訴され、昨年6月に一審で懲役1年を宣告された。
イ牧師は先月に出所したが、この日の記者会見には出席しなかった。
記者会見は約30分行われ、散歩中の高齢者らが「うるさい」と運動本部に抗議する騒動もあったが、事前に出動していた警察によって制止され、大きな衝突は起きなかった。