韓国著作権委員会で著作権教育を担当するミン・ギョンジェ全南大法学専門大学院教授も「著作権の主張は権利であり自由だが、少女像のように象徴性を持った創作物の著作権を主張するケースは実際のところあまりない」と述べた。キム夫妻がこれまで少女像によって上げた売り上げは約31億ウォン(約2億7000万円)と推定される。「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)のホームページによると、国内外に設置された少女像約140体のうち少なくとも95体がキム夫妻の作品だった。
さらに、キム・ウンソン氏は16年以来、正義連の理事として搭載されている。このように金を稼いだキム夫妻は、正義連に寄付した。公示によると、キム夫妻は18年には6870万ウォン(約600万円)の金品を正義連に寄付した。別の年には後援記録がなかった。
キム氏側は本紙による(少女像の)原価公開要請を拒否した。専門家らによる推定原価は1000万-2000万ウォン(約87万-174万円)だった。独自に少女像を制作した彫刻家のA氏は「材料代1000万ウォン、基壇(少女像の台)などが700万ウォン(約61万ウォン)程度だろう」と話した。彫刻家のB氏は「総鋳物製ではないとみられ、2000万ウォン程度」と推測した。首都圏の鋳物業者C氏は「鋳物工場側との間で、大量注文に伴う単価引き下げ交渉があったのだろう」と話した。1体当たり2000万ウォンで計算すると、夫妻の純利益は約10億ウォン(約8700万円)だ。キム・ウンソン氏は、本紙の立場表明要請に対し「応じるつもりはない」と答えた。
チョ・ユミ記者