イ氏は「あいまいな状況なので、当時(朴炯哲〈パク・ヒョンチョル〉)反腐敗秘書官に報告し、秘書官は『(チョ・グク民情首席に)報告して、知らせる』としていたが、その後『ホールド(停止)している』と言った」と語った。イ氏は、当時朴秘書官が「ユ・ジェスが辞表を出すというので、これくらいで整理すると上から話があり、われわれも監察を進める必要はない」と言ったと証言し、「(チョ・グク)首席が決定したと記憶している」と指摘した。その後、ユ氏は在職中だった金融委員会に辞表を出し、釜山市経済副市長に栄転した。は「ユ・ジェスを正常に監察していたら検察に捜査依頼措置を取ったか」という質問に、イ氏は「そうしたと思う」と答えた。不正の程度は検察の捜査事案だったが任意に監察を中断した、という趣旨で、チョ元法相の職権乱用罪を裏付ける証言だった。またイ氏は、チョ元法相が2018年国会で「(ユ・ジェス)不正情報の根拠が弱かった」と発言したことについては「(特監班が大部分の不正を)確認したので、根拠が弱いというのは誤った表現」とした。実際、ユ氏は昨年末、贈収賄の容疑で身柄を拘束され、裁判にかけられている。