中国外務省副報道官が挑発「米軍が新型コロナウイルスを武漢に持ち込んだかも」

根拠は提示せずツイッターに投稿

 中国外務省の趙立堅報道官がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「米軍が感染症を武漢に持ち込んだのかもしれない」と主張した。米国で昨年から流行していたインフルエンザ患者の中から、後になって新型コロナウイルス感染者と判定された事例が出ていることから、新型コロナウイルス感染症が中国・湖北省武漢ではなく、米国から始まった可能性があると主張したものだ。

 趙立堅副報道官は12日夜10時40分、ツイッターの自身のアカウントに、ロバート・レッドフィールド米疾病管理予防センター(CDC)所長の米下院証言動画を投稿した。レッドフィールド所長はこの動画で、インフルエンザで死亡した米国人の中に、後に新型コロナウイルス陽性反応が出た人がいるという話をしている。趙立堅副報道官は「0号患者(最初の患者)はいつ米国に出現したのか」「米軍が感染症を武漢に持ち込んだのかもしれない」と書き込んだ。そして、「米国は透明性を持って処理せよ。数値を公開せよ。我々に説明せよ」と投稿した。趙立堅副報道官は28万人のフォロワーを抱える「ツイッター・スター」だ。パキスタン勤務時代には崔天凱駐米中国大使を批判したスーザン・ライス元米ホワイトハウス国家安全保障問題担当大統領補佐官に向かって、ツイッターに「あなたは驚くほど無知だ」と掲載した。先月から3人いる中国外務省の報道官の1人となった。

 インターネット上で、「新型コロナウイルスは昨年10月に中国・武漢で行われた世界軍人体育大会と関係がある」といううわさが出たことはあるが、根拠が明らかになったことはない。趙立堅副報道官もこの日は根拠を提示していない。

北京=パク・スチャン特派員
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
あわせて読みたい