今月22日に欧州に向けて出発した康長官は24日、スイスのジュネーブで開催された第43回国連人権理事会とジュネーブ軍縮会議に出席した。韓国は今年から2年任期の人権理事国となっただけに、人権理事会出席は避けられなかった。しかし、国内でコロナ事態が深刻な状況となっていることを考慮し、25-26日に予定されていた独・英訪問はキャンセルすることもできた。しかし英国訪問を強行したため、大恥をかく格好になった。
韓国政府とその周辺では「青瓦台はP4G首脳会議の開催に大きな期待を寄せているので、康長官が早期に帰国するのは難しかったのでは」との見方も出ている。青瓦台は康長官を通じてドイツのメルケル首相と英国のジョンソン首相を出席させたかったというのだ。外交関係者の間では「25日より韓国からの外国人入国を禁止あるいは制限している国が急増した状況で、康長官は帰国し外交面での対応をするのが正しかった」との指摘が出ている。最大野党・未来統合党のソン・イルジョン院内スポークスマンは「康長官は自分がいるべき場所を理解していないようだ」と指摘した。
韓英外相会談が実現しなかったことについて外交関係者の間では「韓国がP4Gに何の関心もない英国を無理に招待しようとして事故が起きた」との見方もある。英国はP4Gの加盟国ではない。ある外交筋は「英国は康長官からの招待に負担を感じたのだろう」と話した。外交部の内部からでさえ「韓国側が雰囲気を察して会談を事前にキャンセルするべきだった」との声も出ている。康長官はこの日帰国した際「韓国が(コロナに)最もよく対応の準備された国ということが彼らの評価だった」と述べたことも問題になった。感染者と死亡者の急増で国際社会からそっぽを向かれている現状と全く相いれないコメントという指摘だ。
韓国外交部は「英国保健福祉相との面談には英国外務省アジア担当国務相が出席した」「国務相にP4G首脳会議の成功に向け英国政府高官の出席を要請した」と説明した。