昨年韓国で行われたプロサッカーの親善試合で、出場するとされていたポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウド(35)が出場せず物議を醸した「ロナウド・ノーショー問題」に関連し、初めて行われた民事訴訟で裁判所がサッカーファン側の主張を支持した。
仁川地方裁判所民事51単独(イ・ジェウク判事)は4日、問題の試合の観客2人がイタリア・ユベントスの親善試合主催会社ザ・フェスタを相手取って起こした損害賠償請求訴訟の宣告公判で、原告一部勝訴の判決を下した。
判事はザ・フェスタに対し、原告2人にそれぞれ37万1000ウォン(約3万4000円)を支払うよう命じた。しかし法廷では判決の理由について明らかにされなかった。
ロナウドは昨年7月26日、ソウル・ワールドカップ競技場で開催されたKリーグ選抜(チームKリーグ)対ユベントスの親善試合に出場せず、ベンチに座っていただけで、「ノーショー(無断キャンセルの意)」だとして論議を呼んだ。試合後インターネット上では、ロナウドが韓国のファンをばかにしたと非難する書き込みが相次いだ。
原告の2人は、ロナウドが必ず出場するという主催者側の広告は虚偽・誇張に該当し、チケット代などが返金されるべきとして、民事訴訟を起こした。昨年7月末に損害賠償訴訟が裁判所に受理されると、同年12月と今年1月に口頭弁論が行われ、この日判決が言い渡された。
ポータルサイト・ネイバーのコミュニティーサイト「ロナウド事態訴訟カフェ」の会員87人も昨年8月、ザ・フェスタを相手取り、1人当たり95万ウォン(約8万7000円)、総額8200万ウォン(約752万円)の損害賠償を求める訴訟をソウル中央地裁に提起した。