韓国コスメの代わりに日本製使う中国

 2013年の韓国ドラマ「星から来たあなた」の登場人物が使用したリップスティックがブームとなったことをきっかけとして成長した韓国製化粧品は、16年に中国の輸入化粧品でトップに浮上した。しかし、翌年に終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を巡る対立で中国での反韓感情が高まると、ブレーキがかかった。日本はそのすきを集中的に攻略した。大韓化粧品産業研究院はリポートで「今年に入り、中国と日本は互いを『永遠の隣国』と称え合い、外交関係に追い風が吹いている。日本を訪れる中国人も急増しており、経済交流が活発化し、Jビューティーが急成長している」と分析した。

■中国市場、2年で2倍に 韓国除き爆発的成長

 過去3年間に中国の輸入化粧品市場は爆発的な成長を繰り返した。今年1-10月の中国の化粧品輸入額は96億7597万ドルで、年内に100億ドルの大台突破が確実視されている。17年に年間輸入額が51億3103万ドルを記録してからわずか2年でパイが2倍に拡大したことになる。15年までシェア28.5%で輸入化粧品市場の首位だったフランスは16年に韓国に逆転された。フランスの化粧品は当時、アジアブランドに比べ、中国で人気のプレミアム製品、新生インディー商品のトレンドを読むことができなかったと言われた。フランスは今年、シェア18.7%で3位につけている。

 GTAによると、日本と韓国による化粧品の対中輸出額の差は3512万ドルと小さいが、成長性では大きな差がついた。日本は前年比で34.8%増だったのに対し、韓国は14%増にとどまった。トップ5カ国で韓国だけが10%台で、日本を含む各国(フランス39.8%増、米国43.4%増、英国61.1%増)は30%以上の伸びを示した。

韓慶珍(ハン・ギョンジン)記者
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