日本は、今年30年ぶりに行われた天皇即位を、自国をPRする機会としても積極的に活用した。今年5月に徳仁天皇が即位した後、10月まで続く即位関連の儀式やパレードで外国人の関心を集めた。このおかげで、韓日関係の悪化により日本を訪れる韓国人観光客数は大幅に減少したものの、ほかの国からの観光客は増加傾向にある。日本の大手旅行会社JTBは、今年の訪日外国人観光客を昨年比7.4%増の3350万人と予想している。中国人観光客が大幅に増えているのに加え、欧米からも訪問客が増加しているからだ。だからだろうか。週末の夜に東京の六本木や新宿に行くと、まるでニューヨークにいるような錯覚を起こすほど外国人が多く見られる。こうした傾向が続けば、来年の東京五輪を機に設定した「年間4000万人の外国人観光客」誘致も決して荒唐無稽(むけい)な目標ではないかもしれない。
人間の人生と国家の外交には共通点が一つあると思う。年を取るにつれて応援してくれる友人・先輩・後輩を増やす人がいる一方で、敵を作り続ける人もいる。国も同じだ。外交が上手な国は平素から不断の努力をしてさまざまな国々と友好関係を築き上げている。困難に直面したらいつでも助けを求めることができるようにしている。これとは反対に、次々と敵対関係になったり、冷ややかな関係を放置したりする国もある。
我々が日本と争っている間、相手国は国際的に魅力を高める行いをなおざりにしなかった。最近の日本の外交成果については、別途コラムを書かなければならないほどだ。ならば、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大韓民国の国政責任を担って以降、国際社会で韓国の「魅力度」はどれだけ上がっただろうか。BBCが日本に注目した秩序順守・他人に対する尊重は同期間にどれだけ上昇したのか。
文大統領は自身の任期中に「韓国の友人」がどれだけ増えたか、韓国のイメージが国際社会にどのように投影されているのか、深刻に考えてみるべきだ。ひょっとしたら、その方が韓日の歴史問題確執解決よりもはるかに重要かもしれない。
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員