韓国打線は2回から9回まで日本の中継ぎ投手6人に抑えられ無得点だった。3-5回はいずれも先頭打者安打で追撃のチャンスをつかんだが、走塁ミスなどで得点に至らなかった。6-9回は日本のエラーで1人進塁しただけで、無気力な試合ぶりだった。
韓国は今回のプレミア12で、準優勝と来年の東京五輪出場権獲得という成果を挙げた。しかし、韓国野球委員会(KBO)リーグのオールスター級の選手たちでチームを構成したことを考えると、競技力に物足りなさが残った。予選ラウンド(C組)で3勝したものの、スーパーラウンドから決勝までの5試合で2勝3敗と振るわなかった。台湾に0-7と衝撃的な負けを喫し、ライバルだと見ていた日本にも続けざまに敗戦した。
韓国は打線の不均衡が目立った。捕手・梁義智(ヤン・ウィジ)の打率は8分7厘(23打数2安打)にとどまり、今年のKBOリーグ打撃1位らしさがなかった。不動の4番打者・朴炳鎬(パク・ビョンホ)は本塁打なしの打率1割7分9厘(10三振)に終わった。金卿文(キム・ギョンムン)韓国代表監督がKBOリーグ本塁打王・朴炳鎬の後を支える大砲の一塁手を選ばなかったことが、結局はチームの戦術運用でつまずく原因となった。金卿文監督は「中心打線が最後まで振るわなかった。若い投手が成長したことが印象的だった。きちんと準備して来年8月に(東京五輪で)戦える新しいチームを作る」と語った。