■米主導の月ステーション参加も遅々として進まず
ほかの月探査事業も遅々として進まない。政府は昨年、NASAから月ステーション建設に参加するよう要請を受けながら、明確な回答を先延ばししている。科学技術情報通信部は遅まきながら韓国科学技術研究院(KIST)のロボットアームを月ステーションで使う案を推進したが、NASAは国際宇宙ステーションでロボットアームを運用しているカナダと話し合い、事実上拒否した。その後、宇宙インターネット、月資源採掘、宇宙ステーションと月を往復する貨物船などを提案したが、まだこれといった反応がない。これまで航空宇宙研究院がしてきたNASAとの交渉に科学技術情報通信部が直接乗り出したが、具体的な予算投資計画がなく、NASAから懐疑的な反応が出ているという見方もある。建国大学航空宇宙情報システム工学部のイ・チャンジン教授は「これまで月探査には技術的な要素のほかにも構成員間の確執や政治的要因などさまざまな問題があった。宇宙先進国は深宇宙(ディープスペース)開発のための前哨戦として月探査競争に乗り出しているだけに、政権に関係なく月探査事業に関心を払うべきだ」と語った。