大会後に会った朴柱奉監督は「今回の世界選手権は五輪の前哨戦なので、どの国も死活をかけてやって来たが、結果が良くて幸いでした」と言った。監督は、システムの確立こそ日本のバドミントンが強くなった秘訣(ひけつ)だと言った。日本は常設チーム制度を導入、代表60人をAチームとBチームに分けて担当コーチを置いて運営している。2007年に選手村ができて安定した合宿運営ができていることが大きな助けになっているとのことだ。バドミントンは五輪集中育成種目に採択され、国の全面的な支援が続いている。
一方の韓国は2大会連続で世界選手権メダルなしで終わった。バドミントンで韓国と日本の地位が逆転して久しい。朴柱奉監督は「韓国のバドミントンは今大会で明らかになった問題点をきちんと補完してくると思います。東京では韓国と日本が女子ダブルスで最も激しく対戦するでしょう」と予想した。監督が挙げる最も警戒すべき対象は、最近「日本キラー」として急浮上しているキム・ソヨン、コン・ヒヨン組だ。
韓日関係が行き詰まっている中、朴柱奉監督も心配からニュースを見る時間が増えているという。「韓国で指導者生活をしたいという気持ちは常にありますが、タイミングがうまく合わず、戻れませんでした。今は政治とは別に、日本の監督として東京五輪に集中しています。私はプロフェッショナルですから」と語った。