被害者が通報すると、警察はすぐに被害者の乗用車に残っていた指紋を採取、SUVを貸していた会社を家宅捜索し、加害者の身元を割り出した。犯人が特定されたと判断するや、すぐに容疑者の氏名と顔を公表、全国に指名手配した。警察は「高速道路であおり運転により危険な状況を招いたため逮捕する必要がある」と発表した。警察は、宮崎容疑者が最近もほかに2カ所であおり運転をしていたことを確認して捜査に乗り出した。
この間、日本のメディアは警察が公表した容疑者の身元を事細かく報道した。出身地や出身校、職業はもちろん、性格や子どものころの様子、親の身元まで伝えた。「『車』と『女』に宮崎容疑者は昔から執着していた」という昔勤めていた会社の同僚のインタビューまで報じられた。日本人たちはソーシャル・メディアで加害者の身元に関する情報を転載し、すみやかな逮捕を応援した。
結局、宮崎容疑者は犯行から8日目に逮捕された。捕まえに来た警察官に対して「自ら出頭するって」「逃げも隠れもしません」と大声を上げたが無駄だった。「警察は事件時に宮崎容疑者の車に同乗していた50代の女に対しても犯人隠匿罪などで逮捕状を請求する方針だ」と日本のメディアは報道した。
■韓国では17日目にして出頭させるも帰宅
会社員A氏は先月4日午前、済州島で家族と一緒に乗用車に乗り、済州市朝天邑内の道路を走っていた。その時、B氏(33)が乗っていた起亜自動車のミニバン「カーニバル」がウインカーもつけずに突然、前に割り込んできた。A氏がクラクションを鳴らして抗議すると、B氏は車を止めて降りてきて、A氏に水の入ったボトルを投げつけ、こぶしで殴った。B氏は自分の暴行の様子を撮影していたA氏の妻をののしり、携帯電話を奪って道路の外に投げた。A氏夫妻の車に乗っていた5歳と8歳の子どもたちはこの様子をずっと見ていた。