事実はカムスニの行方を探していた学生らが清掃会社の従業員らを追及して判明した。学生らは壁新聞で従業員らの処罰を要求し、警察に告発した。警察は6月12日、学生らを呼んで事情を聴いた。清掃業者関係者の事情聴取も近く行われる予定だ。
警察によると、清掃業者従業員らに適用可能な容疑は動物保護法違反だ。動物保護法では遺棄犬を殺した場合、2年以下の懲役と2000万ウォン(約183万円)以下の罰金が科される。問題はカムスニを遺棄犬と見なすことができるかどうかあいまいな点だ。警察関係者は「カムスニが遺棄犬ならば処罰は可能だが、清掃業者従業員が所有していた犬であれば処罰は難しい」と話した。警察は清掃業者従業員がカムスニをどこから連れてきたのかなどを調べ、所有関係を判断する構えだ。
法律専門家の意見は分かれている。ユン・ソンジュン弁護士は「清掃業者従業員が捨て犬だったカムスニを連れてきたとしても、数カ月飼っていたとすれば、カムスニは遺棄犬には当たらない可能性が高い」と指摘した。一方、チェ・ジョンヨン弁護士は「遺棄犬の世話を一時的にしたからといって、直ちに遺棄状態から脱するとは見なしにくい」として、処罰できる可能性があるとの立場だ。