朴智元議員「金大中大統領に5年仕えたが、銃をさらすのは逸脱」
文在寅(ムン・ジェイン)政権3年目の「ねじが緩んだ」現象は、外交上の儀典や「警護」の面でも発生している。今月22日には、大統領の大邱・七星市場訪問イベントの際、韓国大統領府(青瓦台)の警護員がサブマシンガン(短機関銃)を持っている姿をさらすという事件が起きた。この事件の余波は25日にも続いた。金大中(キム・デジュン)政権で大統領府秘書室長を務めた経験を持つ、革新系の野党「民主平和党」の朴智元(パク・チウォン)議員は、ラジオ番組のインタビューで「5年間、金大中大統領に誰よりも近くでお仕えした。警護員が銃をかばんに収めて行くことはあっても、外部に見せるのはハプニングで、逸脱行為」と語った。
大統領府は24日、過去の政権で警護員が機関銃をさら7しつつ警護していた写真を探し出して公開した。これに対し、保守系野党「正しい未来党」の河泰慶(ハ・テギョン)議員は「問題の本質は、露出警護と偽装警護の差を区分していないこと。常に無誤謬(ごびゅう)と考える青瓦台の強迫観念が無理な対応を生んだ」と指摘した。しかし、大統領府内部には「野党が政争の具にした」という不満があると伝えられている。
青瓦台は今月、文在寅大統領の東南アジア歴訪の際、数回にわたって儀典上のミスを犯した。文大統領がマレーシアの首相との首脳会談および夕食会に臨んだ際、午後の時間に夜のあいさつをしたり、マレー語ではなくインドネシア語であいさつしたりといった件が代表例だ。李洛淵(イ・ナクヨン)首相は国会で「専門性が低い職員がいた」とミスを認めたが、タク・ヒョンミン大統領行政企画諮問委員は「相手国が何も言ってないのに外交非礼うんぬんと言うことが非礼」と主張した。