一昔前の帝国主義時代、中国は英国に白旗を上げた。英国は、中国人をアヘン中毒に陥れ、富を巻き上げていったと非難を浴びている。最近、中国はアフリカと中南米に「負債」を輸出し、相対国を「負債中毒」に陥れた後、その国の資源を独占している。米国のジョン・ボルトン国家安保補佐官は「賄賂と不正を通じてアフリカを膨大な借金地獄に陥れるのが中国の戦略」と責め立てた。
最近、国際環境NGO(非政府組織)「グリーンピース」が世界の3000カ都市を対象に大気の汚染度を調査した結果、50位までのほとんどが中国とインドの都市であることが分かった。PM2.5が中国から韓国に飛んでくるのは、衛星写真を見ればひと目で分かる。中国からPM2.5を警告するニュースが届いたかと思うと、韓国のペンニョン島と江華島を経てやがてソウル全体を占領してしまう。地域によっては13-14時間ほどかかる。にもかかわらず、中国は「何を根拠としているのか」という。知らんぷりを決め込むとは、まさにこのことだ。
PM2.5を「社会災害」として指定する法案が先日、国会行政安全委員会を通過し、本会議で可決された。今後政府は、微小粒子状物質を社会災害として扱わなければならない。災害であることを宣布して、被害調査および復旧計画を樹立しなければならない。政府が国民の税金で中国製の空気清浄機を全家庭に普及すると発表しはしないか気が気でない。
キム・ホンス論説委員