光化門再整備、「キャンドル革命」に追いやられる李舜臣像

 ソウル市は当選作発表の際、李舜臣将軍と世宗大王の銅像を広場の中心から移動した後の鳥瞰図を公表した。すると「歴史的なシンボルをなぜ撤去するのか」といった批判が相次いだため、ソウル市は当選作の公表からわずか1時間30分後「銅像の移転はまだ決まっていない」とコメントした。これに先立ちソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は当選作発表会見の際、像の撤去に関する質問に「銅像の移転は設計者、当選者の意見通り行われるわけではない」として柔軟な姿勢を示した。

 当選作がキャンドル集会を伝える装飾を地面に刻むとした点についても「イデオロギーや政治的な意味合いが強い」との批判が相次いだ。とりわけキャンドル集会について刻まれた場所が広場中心のやや南で、李舜臣将軍の銅像のある場所から近いことから「李舜臣将軍が移動した後の場所にキャンドルが刻まれる」との指摘もある。今回の光化門広場再整備事業には1040億ウォン(約100億円)の予算が投入される予定で、ソウル市による今回の公募には7億ウォン(約6800万円)が使われた。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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