KTX脱線事故、ポイントのケーブル誤接続を1年以上放置か

■ケーブル接続ミスを1年放置

 韓国鉄道事故調査委員会によると、故障を起こしたポイントと近隣のポイントは昨年9月に設置された当時からケーブルが誤って接続されていたとみられる。調査委は▲昨年9月から2カ所のポイントのケーブルが誤って接続されていた▲江陵線のKTX開通以降、保線作業の過程でケーブルを誤って接続した--という2つの仮説を立て、調査を進めた。これまでの調査では、前者の可能性が高いという。

 だとすれば、KTX江陵線はポイントに問題があったままで、高速列車を1年間にわたり運転していたことになる。1年間も事故なしで運転できていたことにも疑問だ。現在推定されるのは、2カ所のポイントに対する「停止」「進行」信号が常に一致していたとみられることだ。専門家は「結果的に運がとんでもなく良かった」と指摘する。調査委もこの点について調べを進めている。調査委はまた、ポイントの故障原因について、部品の問題なのか、設置段階で施工業者がミスをしたのかについても調べている。

 1年間以上問題があったにもかかわらず、保線作業を行うKORAILが把握できていなかったとすれば、同社の責任が大きい。線路設備の維持保守細則によると、四半期に1回は機械室内の分電盤、端子の配線整備状態を確認することになっている。これについて、KORAILは「鉄道施設公団がポイントの所有権を完全に移管せず、適正な整備ができなかった」と説明した。元KORAIL幹部は「所有権がないために整備ができなかったというのは言い訳だ。KORAILと鉄道施設公団が責任を押し付け合い、管理に死角が生じたものだ」と批判した。

【図】事故当時の主な通信記録

チェ・ウォンウ記者
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