英BBCは「前大会優勝チームのドイツが韓国に敗れてW杯グループリーグで敗退したのは、大会史上最も驚くべき出来事の1つだ」と報じた。中国の新華社通信は「韓国がドイツの戦車をひっくり返した」と表現した。
海外のブックメーカーのサイトでは「カザンの奇跡」を歴代W杯で最高の大番狂わせの3位に挙げた。1位は、1950年のW杯ブラジル大会で米国が「サッカーの本家本元」イングランドに1-0で勝った試合だ。「サッカーは単純だ。両チームの22人が90分間、ボールを追いかけて、最終的にドイツが勝つゲームだ」と言っていたイングランドのサッカーのレジェンド、ゲーリー・リネカーは、自身が言ったサッカーの定義を「ドイツが常に勝つというわけではないゲームだ」と訂正した。
ただ、大番狂わせにしては韓国がいい試合をした。「最後まで走る」をドイツ戦のモットーにしていた韓国は、この試合で合計118キロメートル走った。韓国の選手が休む間もなく走ってプレッシャーを与えると、ドイツは慌て、ペースを乱してしまった。韓国は、アディショナルタイムに焦ったドイツが前方に出てきた「すき」を突いた。金英権(キム・ヨングォン)が後半48分、CKの混戦からこぼれたボールを蹴り、先制ゴールを決めた。3分後、ドイツのGKマヌエル・ノイアーがゴールを空けて上がっていたすきに朱世鐘(チュ・セジョン)のロングパスを受けたソン・フンミンがとどめのゴールを決め、歴史に残る大番狂わせが生まれた。