韓国で「1学期1冊読書」開始、国語力向上目指す

小3と小4、中1、高1で国語教科書以外の読書活動へ

 今年の小学校3-4年生、中学校1年生、高校1年生は国語の時間に教科書以外の本を各学期で1冊ずつ読むことになった。下線を引きながら国語の教科書を丸暗記するよりも、本を読んで国語力を伸ばすということだ。教育部(省に相当)は3月に始まる本年度新学期から新しい教育課程(2015年改訂)の国語教科書を使う小学校3-4年生、中学校1年生、高校1年生をを対象に「1学期1冊読書」を開始すると今月1日、発表した。児童・生徒は読んだ本について授業時間内に討議・発表する。教育部は「教科書を通じて読解を学ぶ方式から脱して、1冊の本を最初から最後まで自ら読ませようという趣旨だ」と説明した。新教育課程の教科書は来年度の小学校5-6年生と中学校・高校2年生にも適用される。

 新しい国語教科書は以前に比べて分量が約20%減った。教科書学習の負担を軽減し、本を読む時間を確保するためだ。その代わり、小中高校教科書すべてに読書・討論活動の内容を盛り込んだ。教育部は本年度始まる「1学期1冊読書」を児童・生徒が高校3年生になっても継続する考えだ。教育部関係者は「児童・生徒が希望する本を自ら選び、それぞれ別の本を読んでもいいし、各クラスで1冊の本を一緒に選んで全員が一緒に読んでもいい。児童・生徒がどのような本を選ぶかも学習要素であるため、教育部が学年別の推薦図書目録を作成・配布することはない」と話している。

ヤン・ジホ記者
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