【萬物相】韓国代表として奮戦する帰化選手たち

 韓国は「単一民族」と「純血主義」の神話を守ってきた国だが、初めて帰化選手を受け入れたのは1994年、台湾華僑のバレーボール選手・侯寅廷(フ・インジョン)氏だった。ただ侯氏は父の国籍以外は韓国選手とほぼ違いなどなかったため、韓国の純血主義が崩壊した大会として記録されるのは今回の平昌オリンピックになるだろう。

 太極旗を付けて活躍する青い目の選手たちを応援するのは少し違和感を覚えるかもしれない。しかし野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールなどでは韓国でも外国人選手がすでに主力として活躍している。ソウル市立交響楽団やKBS交響楽団にも欧米人の団員が複数所属しており、外国人の常任指揮者や客員指揮者も随時演奏を行っている。韓国人だけで競争する時代も、また肌の色や顔で「ウリ(われわれ)」を確認していた時代もすでに過ぎ去った。平昌オリンピックで世界の代表選手たちが競い、そしてその中で活躍する韓国の帰化選手たちをテレビで応援しながら、その事実を今改めて強く実感している。

スポーツ部=閔鶴洙(ミン・ハクス)次長・論説委員
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