奈良「飛鳥園」の文化財写真、韓国の民間機関が調査へ

 慶州学研究院は2014年から、能勢丑三の写真と共に小川晴暘の写真の存在を知り、飛鳥園と話し合ってきた。今年に入り、奈良国立博物館や東京芸大なども小川晴暘の写真に関心を抱いて調査を提案し、中国も関心を示した。しかし飛鳥園は、これまで信頼を積み上げてきた韓国の民間機関、慶州学研究院をパートナーに選んだ。慶州学研究院は、必要な予算3億ウォン(現在のレートで約2900万円)ほどを自治体などと協議して確保する方針だ。

 能勢丑三の写真を調査した文化財専門の写真家、オ・セユン氏は「当時、およそ2000点ほどあると聞いて飛鳥園を訪れたが、ガラス乾板は3000枚以上残っていて、そのうちおよそ700点が韓国国内の写真だった。今回も、期待以上に多くの韓国文化財の写真が出てくることもあり得る」と語った。

 また慶州学研究院は韓国国外文化財研究院と共に、慶州エキスポ文化センターで9月1日から10月31日まで、能勢丑三が慶州地域で撮った韓国文化財のガラス乾板写真を初めて一般公開する。「90年前のモノクロ写真に収められた韓国文化財展」だ。慶州・遠願寺址、皇福寺址、感恩寺址や神文王陵、聖徳王陵、憲徳王陵の写真など78点と醴泉・開心寺、求礼・華厳寺、開城の高麗王陵の写真9点の合わせて87点を展示する。

ヤン・ジホ記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 奈良「飛鳥園」の文化財写真、韓国の民間機関が調査へ
  • 奈良「飛鳥園」の文化財写真、韓国の民間機関が調査へ

right

あわせて読みたい