朝鮮日報記者が語る人生最高の漫画『SLAM DUNK』

日韓合わせて1億3000万部、スポーツコミックの金字塔
井上雄彦著『SLAM DUNK』(大元CI)

 本作の力は、やはりキャラクターの汗がぶつかり、飛び散る、熱き体臭から来るものらしい。ダークホースのプクサン高校と、過去の大会の優勝チーム、サンワン工業高校(山王工業高校)の全国大会第2試合。終了直前、1点差に追い上げたプクサン高校のソ・テウンが一人で突破を図るが難関にぶつかる。ガードの隙間から、仲の悪いカン・ベクホを見る。「左手はそえるだけ…」。そうつぶやいたカン・ベクホがパスを受け、逆転のジャンプシュートを決めた。全力を尽くしてぶつかる二人の、初めてのハイタッチ。カン・ベクホは大きなけがをして、プクサン高校は次の試合でひどく負けてしまうが、この作品の核心は勝利にあるわけではないので関係ない。彼らは挫折することなく、前へと進み続ける。全31巻、各巻5000ウォン(約481円)。

チョン・サンヒョク記者
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