韓国国宝第31号・慶州瞻星台に女子大生3人がよじ登って記念撮影

 文化財庁は国内の文化財管理のため、監視カメラの設置や警備員の配置などの対策を行っている。しかし木造の文化財と瞻星台のような石造りのものとは管理の実態が異なるようだ。文化財庁は全国140カ所の木造文化財には現場に3-10人の警備員を配置し、24時間体制で巡回警備を行っている。しかし蔚山市の盤亀台岩刻画(国宝第285号)や川前里刻石(同147号)などを除く石造文化財の多くは警備員がいない。これについて文化財庁は「予算が足りないためどうしようもない」とした上で「非正規社員の正社員化、最低賃金引き上げなどの影響で、来年は逆に警備員を減らさねばならない」ともコメントした。

 海外では古代遺跡などの警備は非常に厳重だ。英国のストーンヘンジは季節によって多少の違いはあるが、基本的に午後5-8時までしか入場できない。夜の見学には予約が必要で、通常は厳重な警備が行われている。エジプトでは1983年からピラミッドに登ることを禁止している。もし登ろうとしたところを警備員に発見されれば、現場で直ちに逮捕される。イタリアでは観光客による遺跡の破損が相次いだため、昨年12月に新たな法律を制定して遺跡の破損に対する処罰を強化した。ピサの斜塔は周りに高さ1メートルの鉄の柵があり、一般人は中にはいることができない。予約をした上でガイドの案内を受けてしか近づくことはできず、1日に見学できる人数も制限されている。年間600万人が訪れるコロッセウムには警備員が常駐しており、施設を破損した場合は最低1年から最長で15年の懲役刑となる。

慶州=クォン・グァンスン記者 , イ・ヘイン記者
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