監禁・売春強要されたタイ人女性を救出 /釜山

スーパー店員に所在知らせるメモ

 2日後の5月18日、京畿南部警察庁から連絡があった。京畿道烏山市の外国人支援センターから女性がソーシャルメディアに「釜山でマッサージをしながら売春をしている。4階全体がマッサージ店で、占い店の看板を出している。監視カメラで内外を監視している」と書き込んだとの情報提供があったということだった。

 警察は占い店が違法風俗店だと確信。同日午後9時ごろ、警察官十数人が店内を捜索し、店を摘発した。男は今年3月から店内にタイ人女性5人を閉じ込め、1回9万-16万ウォン(約8900-1万5800円)で売春をあっせんしていた。男はインターネット上に広告を出し、客から連絡があれば、地下鉄駅で出迎えていた。客か私服警官かを見分けるために身分証や給与明細書などの提示を求めていたという。

 警察は男のほか、タイ人女性を紹介したブローカー(40)、風俗店の従業員を検挙した。男はタイで現地人女性に「韓国のタイマッサージ店で働かないか」と持ちかけ、観光ビザで入国させていた。ブローカーはタイ人女性1人を韓国に連れてくる費用として、300万-500万ウォンを受け取っていた。

 男は女性たちの旅券を取り上げ、店の入り口を鉄の扉で封鎖し、監視カメラを取り付けた。メモをスーパー店員に渡したタイ人女性は「逃げようと考えることもできなかった。客から習った韓国語でメモを書いた」と警察に語った。

 釜山地方警察庁国際犯罪捜査隊は、問題の違法風俗店を利用した男性53人も在宅のまま立件した。また、同店を利用した疑いがある約350人も調べる計画だ。

 警察はまた、2007年9月から09年4月にかけ、韓国人男性と偽装結婚させる手口でタイ人女性8人を韓国に入国させ、マッサージ店に紹介し、手数料6600万ウォンを受け取った疑いでブローカーの男(59)を逮捕した。

釜山=パク・チュヨン記者
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