先月にはエチオピア人の韓国戦争参戦者、イルマ・ベラチョさん(85)が戦争記念館を訪れた。ベラチョさんは、エチオピア皇室近衛隊出身の兵士で構成された「ガンニュー部隊」の小隊長として参戦した。64年ぶりにまた韓国を訪れたベラチョさんは、懐の中から5枚の写真を取り出し、戦争記念館のイ・ヨンゲ館長に手渡した。60年前にエチオピアでガンニュー部隊の韓国戦争出征式を行った際にセラシエ皇帝に報告する姿などが盛り込まれた写真だった。ベラチョさんは「今後は戦争記念館に展示されることで、エチオピアも韓国の血盟という点を物語る証拠になったらと思う」と話した。
戦争記念館には、このように外国人が寄贈した遺物も展示されている。現在まで32カ国、242人が武器や装備、衣服、文書、写真などの遺物4270点を寄贈している。
米国人のゲール・フェルキーさん(56)は、2012年に1019枚の写真を寄贈した。フェルキーさんの父であるポール・グルド・シュレジンガーさん(1930-2009)が、米陸軍写真兵として韓国戦争に参戦した際に撮影した写真だった。シュレジンガーさんは、戦争が終わるころ、大邱でキム・ミョンスクさんに出会って結婚。米国で娘のゲールさんを生んだ。ゲールさんは、メディアとのインタビューで「父の韓国戦争参戦とその戦争が結んだ両親の人生が(写真を通じて)忘れられないものとなることを願っている」と話した。