肛門に金塊を隠して2300㎏密輸、女性含む51人摘発

運搬役の大半は女性

 肛門の中に金塊を隠すという手口で2年にわたり1000億ウォン(約100億円)相当の金を密輸していた51人のグループが摘発された。関税庁が23日、明らかにした。

 関税庁によると、摘発されたのは韓国国内の4組織・総勢51人で、金塊2348キログラム(時価総額1135億ウォン=約112億円相当)を密輸していた。組織員6人を検察に告発して拘束し、運搬役の45人については検挙して調査中だという。

 今回摘発された金塊の密輸は、韓国の金塊密輸事件では最大規模。密輸グループは2015年3月から今年4月にかけ、中国・煙台と日本・東京を何度も訪れ、金塊を密輸入・密輸出した疑いが持たれている。

 関税庁による調査の結果、グループは空港の金属探知機に探知されないよう金塊をサイコロ状にして肛門の奥深くに隠して運搬していた。

 金塊は縦3センチ、横3センチ、厚さ2センチサイズで特別に作られ、アルコールで消毒した上で1度に5-6個(約1キロ)を肛門の奥に押し込んでいた。金塊が出てこないようネジ状の栓で肛門をふさぎ、体にフィットするタイツを履いていた。

 運搬役のメンバーは40-60代で、45人のうち40人が女性だった。金塊の運搬1回ごとに往復の航空代と宿泊費、食費のほか、30万-40万ウォン(約3-4万円)の運搬報酬を受け取っていたことが分かった。

 関税庁の関係者は「金塊1キログラムを中国で4500万-4600万ウォン(約450万-460万円)で入手し、4800万―5000万ウォン(480万―500万円)ほどで売っていた。運搬費用などを除けば1キロ当たり150万ウォン(約15万円)ほど利益を得ていたようだ」と話した。

チェ・ジョンソク記者
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