人気アイドルのように大統領のファンクラブが独自製作した商品にも注文が殺到している。文大統領のファンクラブ「ジェントル在寅」が販売している卓上カレンダーは購入希望者が殺到、一日で1万部売れて品切れになった。このカレンダーは昨年12月にファンクラブ側が撮影した写真を使って製作、会員たちが共同購入したものだ。ところが最近になって、「大統領のカレンダーを買えないか」という問い合わせが相次いだため、追加製作を開始した。一日に購入希望者約4000人が殺到、500部の予定を1万部に増やした。ある購入希望者(27)は「文大統領を支持するという意思表示をしたくてカレンダーを購入した」と語った。
大統領の人気に便乗して行き過ぎた商売をしているとの指摘もある。「文ブレンド」レシピを公表したマ・ウンシクさんは「この割合は(コーヒーを手がける大手食品メーカー)東西食品関係者や釜山のコーヒー店「GABIBANG」の関係者など、ごく少数の人しか知らない」と言っている。しかし、ソウル市内のあるコーヒー店経営者(38)は「今はあまり使われない古いブレンド方式だ。大統領の人気に支えられている商売に過ぎない」と言う。東西食品関係者も「会社の中心的な人物だけが知る『黄金比』というものでは全くない」と語った。光云大学のイ・ビョングァン教授(消費者心理学)は「(朴槿恵〈パク・クネ〉前大統領の)弾劾問題以降、市民の政治に対する関心が高まっており、文大統領の庶民的イメージも相まって一般の人々が身近な関連商品を消費しているのだろう」と分析している。