サッカー:中国サポーター「高麗棒子を踏みつけなければならない」=W杯アジア最終予選

 中国人サポーターたちの言動を知った大韓サッカー協会は、アジア・サッカー連盟(AFC)と中国側に「韓国人選手と韓国応援団の安全性を保障せよ」という内容の公文書を送った。2004年の五輪代表による韓中戦で中国が0-2で負けた際、怒った中国人サポーターたちがペットボトルやナットなどを投げ入れ、韓国人サポーターがけがをしたことがあった。それは今回試合が行われる長沙での出来事だった。

 こうした過熱ムードに中国国内からも「自制しよう」という声が出ているほどだ。試合が行われる湖南省の体育当局は16日、「きちんとした韓中戦観戦を促す文」という文章を発表した。

 この文章には「THAAD配備の影響で韓国に対する反感が高まっているが、理性的で平和的な方法でサッカーへの情熱を表現してほしい」と書かれている。中国当局はサポーターたちに「(THAAD関連の)真偽の分からないうわさやあおるような言葉を発しないように」としている。一部の中国メディアはサポーターたちの異常な熱気を「過度な愛国心」と指摘した。

 中国は今回の試合で負けると事実上、W杯出場が難しくなる。現在、中国はアジア最終予選A組で2分3敗(勝ち点2)と6チーム中、最下位だ。韓国は3勝1敗1分(勝ち点10)でA組2位につけている。A組1位は3勝2分(勝ち点11)のイランだ。各国はあと5試合を残している状況で、A・B組の1位と2位がW杯本大会に直行、3位はプレーオフを行わなければならない。

イ・テドン記者
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