日本政府が、釜山の日本総領事館前に旧日本軍慰安婦を象徴する少女像が設置されたことについて、2日連続で不満を表明した。
日本政府の菅義偉官房長官は5日、釜山の少女像設置について「極めて遺憾だ。国際条約の規定にも違反する」として、早急な撤去を韓国政府と関係自治体に強く要請する考えを示した。
NHKの報道によると、菅長官はこの日午前の定例記者会見で、釜山の少女像について「一昨年の日韓合意で慰安婦問題を最終的そして不可逆的に解決することを両国で確認したのに、極めて遺憾だ」として「これは日韓関係に好ましくない影響を与えるとともに、ウィーン条約に規定する領事機関の威厳などをも侵害することだ」と批判した。
菅官房長官はさらに「日本政府としては(少女像を)早急に撤去するよう引き続き韓国政府や関係自治体に強く申し入れていきたい。両国が合意した日韓合意を責任を持って実施することが極めて重要だ。韓国側に対し、少女像の問題を含め、日韓合意の着実な実施を求めたい」と強調した。
菅官房長官は3日にも、BSフジのニュース番組で釜山の少女像に関して遺憾の意を表明し、韓国政府に撤去を求めている。
一方、読売新聞によると、日本政府は5日(現地時間)、米国ワシントンで開催される韓米日外務次官協議に合わせて行われる韓日2か国協議で、釜山の少女像について抗議する方針だ。日本からは杉山晋輔外務事務次官、韓国からは外交部(省に相当)の林聖男(イム・ソンナム)第1次官が出席するという。