【萬物相】飛行機内で騒動を起こす「アグリー・コリアン」

 一昨日、ある貿易会社社長の30代の息子がベトナムからソウルに向かっていた飛行機の中で2時間にわたり暴力を振るった。酔って隣の乗客をたたき、止めようとした女性乗務員の腹を蹴り、航空会社社員の顔にツバを吐いた。乗客が撮影した動画は動画共有サイト「ユーチューブ」にアップロードされている。その飛行機に乗っていた米国人歌手リチャード・マークス氏はほかの乗客たちと一緒に暴れている男を取り押さえた。同氏はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に「女性乗務員はこのpsycho(精神病質者)をどう制止すべきか全く知らなかった」とし、米国のテレビでこの様子が詳しく報道されるだろうと書いた。

 問題の乗客は9月にも同様の行為をしていた。それでも制止されずに飛行機に乗っているだけでなく、今回の事件でも警察は男から事情を聞くと、すぐに家にかえした。米国では乗務員業務妨害罪が最大20年の懲役刑だというが、韓国では1000万ウォン(約100万円)以下の罰金刑だ。数日前にはチリで外交官が現地の若い女性に対してわいせつな行為をする様子がテレビで放映された。そうでなくても、崔順実(チェ・スンシル)国政介入問題で外国人に対して顔向けできないほど恥ずかしい思いをしているのに、あちこちで「アグリー・コリアン(醜い韓国人)」が騒動を起こしている。

アン・ソクベ論説委員
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