昨年12月に順天郷大学産学協力団が韓国観光公社に提出した「韓国料理メニュー外国語表記実態調査」の報告書によると、ソウル市内の主要観光地に中国語メニューがある韓国料理店192店のうち、33.9%(65店)は1つ以上のメニューに深刻な誤訳があることが分かった。英語メニューはレストラン230店のうち21.3%(49店)、日本語メニューは235店のうち21.7%(51店)の店で韓国料理名を誤訳していたという。
韓国観光公社は、同公社のホームページにある「観光用語外国語用例辞典」で食品・宿泊・ショッピング・交通など8分野のハングル名称を英語・日本語・中国語簡体字と繁体字に正しく翻訳する方法を教えてくれる。「韓国料理」の場合、ご飯やおかゆ・めん・スープ類・チゲなど10数種類に分かれており、2300以上のメニュー表記が分かる。また、韓国観光公社ではネイバーなどの大手検索サイトと協力し、検索ウィンドウに料理名を入力すると英語・中国語・日本語の3カ国語で標準的な翻訳が出るようにする方針だ。
慶熙大学観光学科のイ・テヒ教授は「外国人の失笑を招くでたらめなメニューが韓国の観光競争力をどれだけ下げてしまうのか、観光客に直接接する飲食店主たちは真剣に考えなければならない。政府も支援をすることで、継続的な啓蒙活動を行う必要がある」と語った。