過激な行動で悪名高い浦和サポーターだが、この日も浦項に向けて指を立てながら罵倒するなど、非紳士的な行動で険悪な雰囲気になることもたびたびあった。とりわけ浦和の激しい攻撃を最後まで防ぎ、浦項の1-0勝利に大きく貢献したGKのシン・ファヨンは試合後「ゴールポストの後ろにボールを取りに行くと、浦和サポーターから唾を吐き掛けられた」「浦和サポーターがここまでレベルが低いとは思わなかった」と語った。
浦和サポーターの問題行動はこれまでもたびたび問題になってきた。2013年に埼玉スタジアムで行われたチャンピオンズリーグの全北との試合では、浦和サポーターが日本の軍国主義の象徴である旭日旗を振って問題となった。翌年も浦和の一部サポーターが観客席の入り口に「Japanese Only」と書かれた横断幕を設置し大問題となった。
問題の横断幕は、当時浦和に所属していた在日4世の李忠成に向けられたものという話も広まった。この問題で浦和は無観客試合の処分を受けている。
2日の浦項と浦和との試合は浦項が1-0で浦和を破った。かつて海兵隊に所属していた浦項DFのキム・ウォンイルは試合後、海兵隊の前に駆け寄り共に軍歌を歌った。応援合戦では負けたことのない浦和サポーターとしては、非常につらい夜になった。