CJグループ系列のベーカリー・チェーン「トゥレジュール」が海外のイラストレーターにデザインを盗用されたとの指摘を受け、おととい謝罪した。クリスマス商品の包装紙に描かれたサンタクロースやリスのイラストがまねされたことが明らかになった。盗用の事実を知ったイギリスのイラストレーターは簡易投稿サイト「ツイッター」でこうつぶやいた。「この人たちが私の作品のでたらめバージョンを自分たちのケーキの上に載せて売っているのを、どう阻止すればいいんだ?」。トゥレジュールのデザイン盗用疑惑は今回が初めてではないという。
製糖業からスタートしたCJグループは現在、映画・ドラマ・音楽などの知的財産で利益を得るグローバル・エンターテインメント企業へと変わりつつある。自社のことを「中国のパクリ攻勢に頭を痛め、損をしている企業だ」と言い、大騒ぎしていた。このような会社がクリスマス商品の包装紙デザインすら自分でできず、他人のものを盗用して指摘されたのだ。盗用は文字通り「盗み」だ。小さな盗みを放置すれば、さらに大きな盗みにつながるものだ。「だからCJは今、あのざまなんだ」と言われたいのだろうか。