ノーベル賞で脚光「クソニンジン」、韓方協会が乱用に警鐘

ノーベル賞受賞の屠ユウユウ氏「1600年前の書物を参考に」
「東医宝鑑」にも効能記載
「頻繁に見られた雑草」が、抗がん効果説を受け珍しい存在に
ブタクサと似ており注意が必要

 農村振興庁薬用作物課のイ・ジョンフン博士は「ワシントン大の研究はまだ初期段階のため、クソニンジンの抗がん効果は誇張された側面があるが、クソニンジンは食べても問題が生じる植物ではない」と話している。

 クソニンジンは一般的なヨモギ類のほか、毒性があるブタクサにも似ているため注意が必要だ。ブタクサをクソニンジンと間違えて食べた場合、腹痛を引き起こす恐れがある。クソニンジンと区別する方法は、まず葉の大きさを見ればよい。一般的なヨモギ類は葉が大きい方だが、クソニンジンは葉が小さく、幾つにも分かれている。また、クソニンジンはヨモギの香りではなく、少しむかむかするにおいを発しているのが特徴だ。一方、ブタクサは葉に柔らかい毛が生えていて、全体的にやや白っぽく見え、またにおいが全くない点がクソニンジンとは異なっている。

 大韓韓医師(韓方〈韓国の伝統医学〉医師)協会のキム・ジホ理事は「クソニンジンに解熱や抗酸化などの効果があることは『東医宝鑑』でも紹介されているが、一般人がうわさだけを頼りに無分別に服用すると副作用が生じる恐れがある。クソニンジンでノーベル医学賞を受賞したという知らせを受け、人々が無分別にクソニンジンを服用するのではないかと心配だ、必ず専門家と話し合った上で服用してほしい」と指摘した。

キム・ミンチョル論説委員
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