韓日間には乗り越えられない崖(がけ)がある。植民地支配が過酷だったということは日本も認めている。何度も謝罪した。しかし、そこまでだ。私たちが望んでいるのは、植民地にしたこと自体に対する謝罪だ。安倍首相でなくほかの誰でもこの点について日本は「No」だ。
日本は韓日強制併合が合法的に行われたとクギを刺す。「苦痛だったというのだからすまなく思うが、50年前に補償したから終わった話だ」という。最も前向きだとされる菅直人首相=当時=の談話(2010年)も、植民地支配が「その(当時の韓国人の)意に反して行われた」と言っただけで、強圧や「まやかし」は認めていない。日本人は「日本にこれをひっくり返せと言うのは、日本を否定しろということだ」という。それなら韓国人も同じように答えるしかない。「韓国人に『ああ、そうですか』と言えというのは、韓国人が誰であるかを否定しろということだ」と。
4日後に安倍首相が何と言おうと、安倍首相の時代はいつか過ぎ去っていく。過ぎ去っていかないのは日本という国だ。引き返すことも、飛び越えることもできない崖を間に挟み、韓国人は日本という国と嫌でも共に安全保障や経済を含むさまざまな難題を解決していかなければならない。宿命である。韓国人は強く賢明に、そして柔軟にならなければならない。