韓国銀行(中央銀行)は24日、通貨危機などの際に外貨を融通し合う韓日の通貨スワップ協定のうち、来月3日に期限を迎える30億ドル分を延長しないことを決めたと発表した。韓日はこのほか、韓中日3カ国と東南アジア各国によるチェンマイ・イニシアチブ(CMI)に基づき、二国間で100億ドルの通貨スワップ協定を結んでおり、2015年2月まで維持される。
韓国は2005年に日本と30億ドル規模の通貨スワップ協定を結び、11年で欧州財政危機が深刻化したことを受け、規模を700億ドルまで拡充した。しかし、昨年8月に李明博(イ・ミョンバク)前大統領が独島(日本名:竹島)を訪問して以降、韓日関係が悪化したことで、日本が協定を延長せず、規模は130億ドルに縮小していた。今回も日本側は期限が到来する30億ドル分について、韓国の要請がない限り延長はしないと表明し、両国が神経戦を展開していた。