「韓屋体験サリ」は、鍾路区が韓国の伝統文化を広め、地域の経済を活性化するための一環として、北村韓屋村の韓屋を公開し、一昨年5月から外国人や地方の観光客を対象に韓屋を体験させる事業だ。体験サリは英語の「ホームステイ」に該当する。この事業を始めたきっかけについて、鍾路区側は「外国人観光客は増えているが、宿泊施設の数には限りがあるため、宿泊を兼ねた体験プログラムを開始した」と説明している。
昨年11月に北村韓屋村の韓屋1266世帯のうち47世帯が「韓屋体験サリの家」に登録され、観光客を受け入れている。正式な宿泊業者ではなく、料金は1人当たり最高で10万ウォン(約6700円)、通常は5万-7万ウォン(約3400-4700円)、団体客は4万-5万ウォン(約2700-3400円)程度。海外や地方から来る観光客が、韓屋体験サリを利用する場合は、鍾路区に直接電話するか、ホームページ(homestay.jongno. go.kr)で詳しい情報を確認することが望ましい。
しかし、一部の韓屋の経営者は、韓屋体験サリの家のホームページやブログ、または個人的な人脈を通じて直接観光客を誘致しており、チョさんのように宿泊できなかった観光客を他の宿に紹介することで手数料を受け取る手口もいまだ横行している。
韓屋体験サリの家は、口コミで一昨年1万2708人(うち外国人は1万496人)が利用したほか、今年上半期には9780人が訪問した。ある韓屋の経営者は「こうした事実が外部に知られるのはわれわれにとっても悪影響だが、今回のことをきっかけに浄化されるべきだと思う」と話した。