大法院(日本の最高裁判所に相当)第2部(ヤン・チャンス裁判長)は23日、女性信者らに対し性的暴行を加えたとされる、宗教団体「摂理」(韓国名:基督教福音宣教会〈JMS〉)の鄭明析(チョン・ミョンソク)総裁(64)に対し、懲役10年の実刑とした1・2審の判決を支持した。
鄭被告は2001年から06年まで、若い女性信者5人をマレーシアや香港などへ呼び、性的暴行を加えたとして逮捕・起訴されていた。1審は鄭被告に懲役6年の実刑判決を言い渡したが、2審は刑期がさらに4年長い懲役10年の実刑判決を下した。2審では「鄭被告は宗教団体の指導者という地位を利用して犯行を行いながら、まったく反省の様子が見られない点を考慮し、量刑を引き上げた」と発表していた。