▲イラスト=UTOIMAGE
主演は現役を引退する「バレーボール界の女帝」金軟景(キム・ヨンギョン、37)=仁川興国生命ピンクスパイダーズ=だったが、すばらしい助演がいた。大田正官庄レッドスパークスを率いて名勝負を演出したメガワティ・ペルティウィ(25)=インドネシア、登録名:メガ=だ。
【写真】ヒジャブを付けて躍動するインドネシア出身のメガワティ・ペルティウィ選手(25)
今月8日に終わった韓国プロバレーボール「Vリーグ」女..
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主演は現役を引退する「バレーボール界の女帝」金軟景(キム・ヨンギョン、37)=仁川興国生命ピンクスパイダーズ=だったが、すばらしい助演がいた。大田正官庄レッドスパークスを率いて名勝負を演出したメガワティ・ペルティウィ(25)=インドネシア、登録名:メガ=だ。
【写真】ヒジャブを付けて躍動するインドネシア出身のメガワティ・ペルティウィ選手(25)
今月8日に終わった韓国プロバレーボール「Vリーグ」女子チャンピオン決定戦で、金軟景がいる興国生命を相手に、正官庄は最後まで闘志を燃やして戦い抜いた。公式戦3位でプレーオフに進出し、2位の水原現代建設ヒルステートを制して勝ち上がってきた。5試合のうち3試合勝てば勝負が決まるチャンピオン決定戦で、接戦の末、興国生命に2勝3敗と負け越して優勝トロフィーを逃したものの、決定戦を通して見せた闘志は拍手を送るのに値する見事さだった。そして、その中心にはメガがいた。
第1戦・第2戦を立て続けに奪われて崖っぷちに追い込まれた状況から、第3戦・第4戦を取って勝敗数で並ぶ底力を発揮した。2セットを先に取られ、あと1セット負けたらチャンピオン決定戦が終わる状況でから、勝負を覆した第3戦はすばらしかった。最終第5戦でも2セットを奪われ、再び追いついたが、第5セットは僅差(13-15)で敗れた。今回のチャンピオン決定戦では、史上初めて5試合のうち4試合がフルセット勝負となった。さらに、チャンピオン決定戦史上、1セット最多点数(70点)という接戦が2度も繰り広げられた。
アジア枠の外国人選手メガは、チャンピオン決定戦の5試合で153得点を1人でマークした。これは両チーム通じて最多で、金軟景(133点)をも上回っている。もう1人の外国人選手ヴァニャ・ブキリッチ(25)=セルビア、117点=との「2つの大砲」が爆発し、ベテランセッター廉恵善(ヨム・ヘソン、34)とリベロのノ・ラン(31)も故障を抱えながら大奮闘したことから、正官庄は名勝負を生み出した。
メガは2023-24シーズンに正官庄に入団してVリーグにデビューし、2シーズンにわたりリーグトップクラスの活躍を見せた。最初のシーズンはイスラム教徒のメガがヒジャブをかぶってプレーする姿が話題を呼んだ。今シーズンに入ると実力が開花した。公式戦で得点3位(802点)、アタック決定率1位(48.06%)、オープン1位(42.82%)、クイックオープン2位(53.61%)、時間差1位(66.67%)、後衛攻撃1位(49.88%)など、攻撃指標のほとんどで上位に入っている。チャンピオン決定戦MVP(最優秀選手)こそ金軟景に譲ったが、14日のVリーグ授賞式で公式戦MVPを受賞する可能性は残っている。ライバルは金軟景だ。
正官庄は来季もメガと契約することを強く希望していたが、メガは帰国を選んだ。正官庄は9日、「メガは来シーズンについて契約を更新しないという意向を伝えてきた」と明らかにした。
メガは、体調が悪い母親とより多くの時間を過ごすため、自国のインドネシア・リーグか東南アジア諸国でのプレーを希望しているそうだ。韓国より気候が温暖で、シーズンが短い所を望んでいると言われている。正官庄は「メガの新しい挑戦を応援し、いつかまた一緒にできるよう望んでいる」とコメントした。
メガは8日のチャンピオン決定戦第5戦が終わった後、仁川でもう1泊し、選手たちに別れのあいさつをした。そして10日午前、インドネシアに帰国する予定だ。正官庄は「実力だけでなく人柄も優れていて、チームメイトたちの評判もすばらしい選手だった。退団は残念だ」としながらも、「退団に備えて他の選手たちの分析も綿密に行っている」と述べた。
キム・ヨンジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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