▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領/キム・ジホ記者
憲法裁判所による尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾審判決定宣告前日の3日、韓国大統領府は「結果を謙虚に待っている」と伝えた。尹大統領も憲法裁判所の決定宣告について特に何も語っていないという。尹大統領は4日午前11時に予定されている憲法裁判所の決定宣告期日に出廷しないことを決めた。ソウル市鍾路区の憲法裁判所周辺では数々の集会が行われているため、警護の問題などを考慮したようだ。
【表】3大争点と五つ..
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▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領/キム・ジホ記者
憲法裁判所による尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾審判決定宣告前日の3日、韓国大統領府は「結果を謙虚に待っている」と伝えた。尹大統領も憲法裁判所の決定宣告について特に何も語っていないという。尹大統領は4日午前11時に予定されている憲法裁判所の決定宣告期日に出廷しないことを決めた。ソウル市鍾路区の憲法裁判所周辺では数々の集会が行われているため、警護の問題などを考慮したようだ。
【表】3大争点と五つの弾劾訴追事由
韓国大統領府は同日、尹大統領弾劾の棄却あるいは却下に期待を示しながらも、認容される可能性も念頭にさまざまな準備を進めているという。憲法裁判所で弾劾が棄却された場合、尹大統領は直ちに簡単な国民向けメッセージを出した上で職務に復帰するようだ。与党のある幹部は「国会で弾劾訴追されてから111日にわたり業務を遂行できず、また米国との関税戦争など懸案が山積みになっていることもあり、弾劾が棄却されれば直ちに職務に復帰し懸案を点検すると聞いた」と述べた。もし憲法裁判所で弾劾が認容されれば、尹大統領はソウル漢南洞の官邸を出て自宅に戻らねばならない。これに伴う警護についても韓国大統領府と警護処はチェックを終えたようだ。
与党・国民の力執行部は、憲法裁判所でいかなる決定が下された場合でも、これに承服する意向を改めて明確にした。国民の力の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は「私と国民の力は判決に承服する。弾劾審判後に向け徹底して準備し、備えを進めていきたい」と述べた。その上で権寧世委員長は「(共に民主党の)李在明(イ・ジェミョン)代表は『承服は尹錫悦がやること』と述べるなど、事実上の不服を宣言しており、共に民主党議員らの不服宣言も相次いでいる」「たとえ受け入れ難い判決が出たとしても、法と制度の枠の中で、対話と妥協という政治の本質を守りながら代案を模索し、折衷案を取りまとめねばならない」と呼びかけた。
権寧世委員長は「憲法裁判所による審判の結果、『大統領の職務復帰』が決まったなら、わが党も直ちに憲法改正を推進したい」「尹大統領も任期にこだわらないと約束したため、国民の意向を受け時代の精神に合った憲法を取りまとめることに最善を尽くしたい」と述べた。権寧世委員長は「これまで『帝王的大統領制』と考えられてきた韓国の憲法が、実は議会の独裁をけん制する最低限の手段さえ事実上全く存在しない『帝王的議会憲法』という事実も明確になった」と指摘し「国会の多数党による権力の専横をけん制する仕組みも準備すべき」との考えも示した。
梁昇植(ヤン・スンシク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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