▲写真=UTOIMAGE
米国政府が中国駐在の政府機関職員らに対し「中国人との恋愛や性的関係の禁止令」を下した。AP通信などが3日に報じた。
【写真】フィリピン地方都市の35歳女性市長に「中国のスパイ」疑惑
この指示はニコラス・バーンズ元中国駐在米国大使が今年1月の退任直前に下したという。
禁止令は北京の大使館をはじめ、広州、上海、瀋陽、武漢の領事館、香港とマカオの領事館などに勤務する職員らが対象だ。中国人と私的な関係を持..
続き読む
▲写真=UTOIMAGE
米国政府が中国駐在の政府機関職員らに対し「中国人との恋愛や性的関係の禁止令」を下した。AP通信などが3日に報じた。
【写真】フィリピン地方都市の35歳女性市長に「中国のスパイ」疑惑
この指示はニコラス・バーンズ元中国駐在米国大使が今年1月の退任直前に下したという。
禁止令は北京の大使館をはじめ、広州、上海、瀋陽、武漢の領事館、香港とマカオの領事館などに勤務する職員らが対象だ。中国人と私的な関係を持つ米国人は免除が申請できるが、申請が却下されれば関係を整理あるいは異動しなければならない。今回の指示は中国以外の国に駐在する米国人職員には適用されない。
また正式に発表されたものではなく、中国駐在の米政府機関職員らに口頭と通信で伝えられたという。これに違反した職員は中国から直ちに撤収しなければならない。
AP通信は「全世界の情報機関は以前から魅力的な男性や女性を使って機密を引き出してきた。これは冷戦時代には特に活発に行われていた」「以前から中国にいる米国政府職員は中国人と親密な関係になれば報告する義務があったが、明確には禁止されてこなかった」と伝えた。
米国の情報政策に詳しい専門家は「中国政府は米国の外交関係者に接近し、情報を奪う目的で積極的にハニートラップを仕掛けている」と指摘した。
今回の指示には、最近あるいはここ数年、貿易や技術などを巡る米国と中国との緊張の高まりが背景にある
米中央情報局(CIA)でカウンター・インテリジェンス分析官を務めたピーター・マティス氏は「過去に中国の情報機関職員が中国駐在の米国外交官を誘惑した事件が少なくとも2件あった」とした上で「また別の問題としては、中国はスパイだけを通じて情報を収集しているのではなく、一般の中国人に圧力を加え、あるいは脅迫して情報を提供させるケースもある。これは米国の外交官と関わりのある一般の中国市民が危険に直面する可能性があることを意味する」と警告した。
キム・ミョンイル記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com