▲写真=UTOIMAGE
ロシアで、長期にわたって高熱が続き、悪化すると血を吐くこともある呼吸器疾患が拡大しているという報道が飛び出したが、ロシア当局は「新しいウイルスは発見されていない」と明らかにした。
【閲覧注意】英国女性の口から延々と出てくる物体…サナダムシを引っ張り出す様子
先月31日に米ニューズウィークが明らかにしたところによると、この呼吸器疾患に関する情報は先月29日、ロシアのテレグラムチャンネル「SHOT(シ..
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▲写真=UTOIMAGE
ロシアで、長期にわたって高熱が続き、悪化すると血を吐くこともある呼吸器疾患が拡大しているという報道が飛び出したが、ロシア当局は「新しいウイルスは発見されていない」と明らかにした。
【閲覧注意】英国女性の口から延々と出てくる物体…サナダムシを引っ張り出す様子
先月31日に米ニューズウィークが明らかにしたところによると、この呼吸器疾患に関する情報は先月29日、ロシアのテレグラムチャンネル「SHOT(ショット)」で初めて明らかにされた。同チャンネルによると、ロシアの複数の都市で、数週間にわたる高熱と全身倦怠感、激しい咳を訴える患者が発生しており、一部の患者は血の混じったたんを吐いているという。患者たちはインフルエンザA型、B型、新型コロナウイルスの検査ではいずれも陰性だった。
患者のアレクサンドラさんは「発症して5日目に血を吐くようになった。抗生物質を服用して1週間がたつが、咳の発作は止まらない」と証言した。一部では、マイコプラズマ肺炎を疑う声も出た。これはインフルエンザや肺炎に似た症状を示す急性呼吸器感染症で、初期には発熱と頭痛、喉の痛みなどの症状が見られ、咳が2週間以上続く。病院のカルテには「原因不明の急性上気道感染」と記載されている。類似の症状を経験したある市民は「咳のせいで肋骨が痛い」「食べるのもつらいし薬を飲んでも痛い」と話した。別の市民は「熱は3週間、咳は1カ月以上続いた。コロナのほうがずっと早く治ったように思う」と語った。
ロシア消費者権利保護・福祉監督庁(Rospotrebnadzor)は「ロシア連邦の領土で新たな、または未知のウイルスが流行しているという証拠はない」とした上で「現在ロシアの呼吸器感染の状況は安定的かつ完璧にコントロールされている」と明らかにした。関係当局は、現在発生している呼吸器の症状について、マイコプラズマ肺炎を含む一般的な呼吸器感染によるものと推定している。
現在までに季節的な基準を超える入院や地域感染クラスターの増加は報告されていない。当局によると、先週の新型コロナウイルスの発生件数は3000件で、前週に比べ0.2%減少し、インフルエンザの発生率も10.8%減少した。
ロシア科学アカデミーのゲンナジー・オニシチェンコ氏は「サンクトペテルブルクにあるパスツール研究所の公式報告書にも新しいウイルスに関する情報は全くない」とした上で「現在の状況を誇張せず、研究データを慎重に検討すべきだ」と話した。
しかし、ロシア当局への不信感も依然として存在している。新型コロナウイルスが流行していた2020年、ロシアの医療関係者たちはウラジーミル・プーチン大統領が宣伝した新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」に対して懐疑的な反応を示した。当時実施されたアンケート調査では、医師3000人のうち52%がワクチン接種を拒否すると回答した。
ロシアの保健当局は「検証されていない情報を広めると不必要なパニックを招く恐れがある」として、国民に公式の情報サイトなどを通じて医学的指針を確認するよう要請した。
イ・ヘジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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