▲共に民主・李在明(イ・ジェミョン)代表/ニュース1
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表はソウル光化門に設置した同党のテント内で最高委員会を開き「一部で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領復帰プロジェクトが進行中と聞いた。尹錫悦が本当に復帰すれば、大韓民国という国家の存続に関わる問題になるだろう」と述べた。その席で李在明代表は済州4・3事件や光州5・18などにも言及し「尹錫悦が復帰すれば、あの大きな混乱や流血事態にどう対処できるのか」と..
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▲共に民主・李在明(イ・ジェミョン)代表/ニュース1
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表はソウル光化門に設置した同党のテント内で最高委員会を開き「一部で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領復帰プロジェクトが進行中と聞いた。尹錫悦が本当に復帰すれば、大韓民国という国家の存続に関わる問題になるだろう」と述べた。その席で李在明代表は済州4・3事件や光州5・18などにも言及し「尹錫悦が復帰すれば、あの大きな混乱や流血事態にどう対処できるのか」とも発言した。「憲法裁判所が尹大統領を罷免しなければ流血事態が起こる」と断定し、自らも扇動に乗り出したのだ。法治の下にある巨大野党の代表の発言とはにわかに信じがたい極言だ。共に民主党の朴洪根(パク・ホングン)議員は「憲法裁判所が罷免しないのなら不服、抵抗を宣言しよう」と呼び掛けた。
李在明代表によるこれら一連の流血事態発言に対し、与党・国民の力の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は「竹やりを持って裁判を行う人民裁判と何が違うのか」「共に民主党はその存在自体が国憲紊乱(びんらん)だ」と批判した。また憲法裁判所に対しては「憲法裁判所が脅迫に屈しなければ、共に民主党の集団狂気を止めることができる」と指摘した。李在明代表の極言を批判する際に、「竹やり」「人民裁判」「集団狂気」などの過激な言葉を使ったのだ。
一連の混乱の中でジャーナリストの金於俊(キム・オジュン)氏は共に民主党の当選1回議員6人が出演した自らのユーチューブ番組で「憲法裁判官弾劾」に言及し「憲法裁判官の弾劾を憲法は禁じていない」「想像力を発揮せよ」と主張した。尹大統領弾劾案に対する憲法裁判所の宣告が何度も先送りされたことを受け、共に民主党議員らに超法規的な対応を求めたのだ。金於俊氏は「憲法は国務委員(閣僚)全員を弾劾してはならないと定めているのか」と指摘し「国務委員の連続弾劾」も要求した。これは政府の機能を事実上、まひさせるものだ。金於俊氏の言葉に共に民主党のある議員は「胸に刻みます」と述べた。個人のユーチューブではあるが、国会議員が出演する場でこのように危険な言葉を軽々しくやりとりしているのだ。
弾劾賛成・反対の集会では「邪悪な勢力を処断せよ」など一線を超えた過激なヘイト発言や暴力の扇動が相次いでいる。インターネットやSNS(交流サイト)でも「命懸けで戦おう」など扇動の言葉や宣言文が広がっており、これらを制止すべきはずの政治家たちも極言や危険極まりない発言で火に油を注いでいる。中でも特に大きな責任を持つ李在明代表は「承服」を口にはするが、その一方で「流血事態」にも言及した。言動があまりに粗暴で歯止めがきかない人間をマンナニ(ならずもの)という。今相次ぐ言行は政治家のものではなく、理性を失ったマンナニの極言と言うべきだろう。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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