▲写真=UTOIMAGE
フランスの著名な家具専門家らが18世紀の仏王室の家具を偽造し、ベルサイユ宮殿などをだましたとして起訴された。
フランスの日刊紙「ル・モンド」が3月25日に報道したところによると、詐欺などで起訴された18世紀の家具の専門家ビル・パロ被告と有名木工職人ブルーノ・デヌ被告らの裁判が同日、ポントワーズ裁判所で行われたとのことだ。
パロ被告は元骨董(こっとう)品商で、仏ソルボンヌ大学で美術史を教えたことも..
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フランスの著名な家具専門家らが18世紀の仏王室の家具を偽造し、ベルサイユ宮殿などをだましたとして起訴された。
フランスの日刊紙「ル・モンド」が3月25日に報道したところによると、詐欺などで起訴された18世紀の家具の専門家ビル・パロ被告と有名木工職人ブルーノ・デヌ被告らの裁判が同日、ポントワーズ裁判所で行われたとのことだ。
パロ被告は元骨董(こっとう)品商で、仏ソルボンヌ大学で美術史を教えたこともある18世紀のフランス椅子の専門家だ。業界では「椅子の父」と呼ばれるほど有名だという。デヌ被告も1984年に装飾彫刻部門で最高職人に選ばれた人物で、パリ家具工芸地区で最も有名な家具修復工房を経営していた。
2人は2007-08年に仏王妃マリー・アントワネットとルイ15世の公妾(こうしょう)だったデュ・バリー夫人の応接室などにあった椅子の模造品を作り、高価で販売した容疑が持たれている。
捜査では、2人が家具のフレームを購入したり、デヌ被告が加工した資材に引っかき傷などを加えて人為的に「歴史の痕跡」を作り出したりするなどの手法で、犯行に手を染めてきたことが分かった。
2人はメッキ工や引退したインテリア職人らを雇い、このようにして作った家具のフレームに仕上げ作業を施した。また、本物の家具から取ってきたラベルなどを付けて本物のように装った上で、パロ被告が仲介人を通じて有名ギャラリーに販売をオファーしていたことも分かった。
検察によると、2人は犯罪による収益だけで300万ユーロ(約4億8700万円)以上を手にしたと推定されている。
2人の詐欺行為は「おふざけで同じものを作り、見つからないか試してみよう」という考えから始まったという。パロ被告は捜査の過程で、「デヌ被告がデュ・バリー夫人の本物の椅子1組を修復していた時期に、このような考えを抱いた」と供述した。
2人の詐欺行為が発覚したのは、家具の製造作業上の問題のためではなかった。「税務当局が、2人が犯罪で得た収益金をマネーロンダリング(資金洗浄)していたことを摘発・追跡しために明らかになった」と各メディアは報じた。
2人が作った模造品は非常に精巧で、オークション会社やギャラリー、ベルサイユ宮殿、カタールの王子も気づかなかったとのことだ。
ベルサイユ宮殿は2009年、由緒ある高級骨董品ギャラリー「クラメール(Kraemer)」を通じ、デュ・バリー夫人の椅子の模造品1組を84万ユーロで購入した。そして、2011年にもサザビーズのオークションでマリー・アントワネットの部屋にあったという椅子の模造品を42万ユーロで購入した。
また、カタールのアブドラ・ビン・ハリファ・アルタニ王子も同様に、200万ユーロを支払い、椅子1組を購入した。「この椅子はマリー・アントワネットのベルベデール音楽堂(ベルサイユ宮殿内のプチトリアノン宮殿の建物)にあったものだ」とだまされたのだ。これらの椅子は「王妃のために作られた最も高価な家具」と言われ、国宝に指定されている。その後、詐欺の全貌が明らかになり、王子はクラメールを通じて全額を返金された。
パロ被告はデュ・バリー夫人の椅子の模造品がベルサイユ宮殿入りすることになった経緯について「ドゥルオー(Drouot)オークション会場の有名専門家は何が間違っているのかに気づかずにこれをギャラリー・クラメールに売り、クラメールもベルサイユ宮殿に転売した。文字通り郵便物のように自然に通過したわけだ」と述べた。
キム・ガヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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