▲李華泳・元京畿道平和副知事。/写真=ニュース1
李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事が、5億ウォン(現在のレートで約5100万円)相当の高級庭園樹を北朝鮮に送っておきながら「山林復旧支援目的」であるかのように装っていた事実が、検察の取り調べによって判明した。
保守系与党「国民の力」に所属する朱晋佑(チュ・ジンウ)議員のオフィスは25日に法務部(省に相当)から、李・元副知事の職権乱用・偽計公務執行妨害・地方財政法違反等事件の起訴状の提出を受..
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▲李華泳・元京畿道平和副知事。/写真=ニュース1
李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事が、5億ウォン(現在のレートで約5100万円)相当の高級庭園樹を北朝鮮に送っておきながら「山林復旧支援目的」であるかのように装っていた事実が、検察の取り調べによって判明した。
保守系与党「国民の力」に所属する朱晋佑(チュ・ジンウ)議員のオフィスは25日に法務部(省に相当)から、李・元副知事の職権乱用・偽計公務執行妨害・地方財政法違反等事件の起訴状の提出を受けた。この起訴状には、被告が庭木の金松(コウヤマキ)と朱木(イチイ)を北朝鮮に送っておきながら「人道的支援目的」であるかのように虚偽記載した状況が盛り込まれていた。
起訴状によると、被告は2018年9月にアジア太平洋平和交流協会のアン・ブス会長から「北朝鮮のキム・ソンヘ朝鮮アジア太平洋平和委員会室長が金松と朱木を欲しがっている」という要請を伝えられた。同年10月と翌年1月にキム室長と直接会った際に、被告は自ら金松と朱木の支援を約束した。
しかし京畿道平和基盤調整課は「道の基金で北朝鮮に庭園樹を送るのは難しい」と報告した。金松は主に庭木として植えられるもので、山林緑化用としては不適合だ。また、原産地が日本で、天皇を象徴する木(原文ママ)として知られる木だった。
被告は、こうした内部検討の内容が知られたら京畿道南北交流協力委員会の審議を通過できないだろうと判断し、審議資料に「北朝鮮に対する人道的支援において山林復旧のための苗木を支援したい」という虚偽の内容を作成するよう指示を出したことが検察の調べで分かった。最終的に、5億ウォン相当の金松と朱木がアジア太平洋平和交流協会を通して北朝鮮に送られた。
なお検察は今月13日に、李・元副知事が2021年の大統領選挙当時、下着大手サンバンウルのキム・ソンテ元会長に対し、他人の名義を使って李在明(イ・ジェミョン)候補への資金提供をさせた疑い(政治資金法違反)、および昨年国会で「酒席懐柔」疑惑をでっち上げた容疑(偽証)などでも追加で起訴した。
被告が起訴されたのは今回で6回目だ。被告は既に違法対北送金、サンバンウル収賄・政治資金授受、証拠隠滅教唆などの疑いで3回起訴されており、昨年12月の控訴審で懲役7年8カ月を言い渡されて現在服役中だ。これと共に、京畿道内の実業家からの収賄、李在明・民主党代表の対北送金に関連した第三者収賄の共犯としても追加で起訴された。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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