▲(共同取材)/ニュース1
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」など野党5党が21日、遂に崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行の弾劾訴追案を発議した。民主党は弾劾事由として、馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補者を任命しないことと共に、野党が国会で処理した「内乱常設特検」の候補者任命を依頼しないこと、内乱の共犯容疑を含めた。弾劾案は、提出後に最初に開かれる本会議に報告されて票決の過程を経るが、現在のところ本会議は27日..
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▲(共同取材)/ニュース1
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」など野党5党が21日、遂に崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行の弾劾訴追案を発議した。民主党は弾劾事由として、馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補者を任命しないことと共に、野党が国会で処理した「内乱常設特検」の候補者任命を依頼しないこと、内乱の共犯容疑を含めた。弾劾案は、提出後に最初に開かれる本会議に報告されて票決の過程を経るが、現在のところ本会議は27日に予定されている。民主党は、民主党出身の国会議長を説得して本会議を早く開こうという立場だ。
民主党が国会で発議した弾劾訴追案のうち、票決を通過して憲法裁に送られたものは13件。そのうち、憲法裁の審判の結果が出たものは8件だが、8人全員について「棄却」の決定が出た。24日に予定されている韓悳洙(ハン・ドクス)代行の弾劾審判も、「棄却」や「却下」の可能性が高いという。韓悳洙代行が来週復帰すれば、崔代行の弾劾訴追案も意味はなくなる。民主党内部でも、こういう事情ゆえに崔代行を弾劾訴追すべきか党論を定めることができず、指導部に委任したのだが、李在明(イ・ジェミョン)代表が弾劾訴追という強引な手を強行したのだ。
崔代行弾劾訴追案の発議で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になってから民主党が発議した弾劾訴追案は計30件になった。韓国憲政史はもちろん、世界の民主主義の歴史においても空前絶後のことだ。大統領の職務が停止されたという非常事態下で、韓悳洙代行を弾劾しただけでは足りぬと「代行の代行」まで弾劾し、「代行の代行の代行」体制を作ろうというのだ。ここまで来ると、行政府のけん制というレベルを超えて、大統領選挙の結果を認めない報復行為かつ国憲紊乱(びんらん)だ。
民主党は、弾劾訴追案の発議とは別に、「崔代行が朴槿恵(パク・クンヘ)政権で大統領府秘書官として勤務していたとき、ミル財団設立の過程で企業に出資金を強要した疑いがある」として高位公職者犯罪捜査処に告発した。当時、捜査チームが嫌疑なしとして確定させた事案を、また問題にしているのだ。感情的で稚拙な行いだ。李代表は、崔代行に「体に気を付けろ」と脅しをかけ、民主党は弾劾訴追と刑事告発で二重三重に圧力をかけている。
李代表がこんなことをするのは、26日に予定されている自分の判決の前に大統領弾劾決定が出ることを期待していたのに、それが白紙となる可能性が高まったことから、怒りを露わにしている-という声が上がっている。
間もなく李代表の裁判の宣告があり、大統領弾劾審判の宣告が迫っていることも分かっている。火種が一つ投じられただけでも、危険な状況が展開しかねない。双方とも公式な承服宣言すらしていない。むしろ不服を助長している。ここで立ち止まらなければ、大きな代償を支払うことになりかねない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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