▲イラスト=UTOIMAGE
台湾のガールズグループ出身の女優が韓国を旅行中、ソウル市内の光化門広場で行われた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾要求デモの現場を訪れた時の様子をSNS(交流サイト)に投稿し、物議を醸している。
聯合新聞網など台湾メディアが19日、報じた。それによると、台湾のガールズグループ「黒Girl(ヘイ・ ガール)」の元メンバーで現在は女優やモデルとして活動する黄喬歆さん(38)が17日、自身のインスタ..
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▲イラスト=UTOIMAGE
台湾のガールズグループ出身の女優が韓国を旅行中、ソウル市内の光化門広場で行われた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾要求デモの現場を訪れた時の様子をSNS(交流サイト)に投稿し、物議を醸している。
聯合新聞網など台湾メディアが19日、報じた。それによると、台湾のガールズグループ「黒Girl(ヘイ・ ガール)」の元メンバーで現在は女優やモデルとして活動する黄喬歆さん(38)が17日、自身のインスタグラムに、ソウルを旅行中に光化門広場で行われていたデモの会場を訪れたと書き込んだ。
黄さんは「初めて韓国の民主デモの現場を経験しましたが、本当に驚きました」「超大型のガーデンパーティーと変わりませんでした」とつづった。
さらに「プラカードだけでなく、椅子やフードトラックが大量に並んでいて、色々な食べ物があるんですが、なんとこれ全部タダなんですよ」「私が外国人だと知りながらも人々は優しく私に声を掛けてくれ、たくさん食べなさいと言ってくれました」と書き込んだ。
その上で「互いの志を実現するために皆が心を一つにしているようでした。食べた後のごみも市民が自発的に片付けていました」「韓国人の団結力は本当に侮れないというしかありません。本当に特別な経験でした」とつづった。最後に韓国語で「コマウォヨ(ありがとう)」と書き添えた。
投稿された写真には、黄さんが光化門のデモ会場でトッポッキ(餅の甘辛炒め)やホットドックなどを食べる様子や、食べ物を分けてくれる参加者の姿が映っている。
これに対し、インターネットでは「軽率だ」という批判が相次いだ。隣国の厳しい政治状況を外国人の目線で軽々しく「ガーデンパーティー」などと呼んでいいのかという指摘だ。騒動が拡大すると、黄さんは「慎重さに欠けていた」と問題の投稿を削除した。
その後も騒動が収まらないため、黄さんは18日に再度同じ内容の写真をアップし、当時の状況について釈明した。
カフェに向かう途中でデモ会場を通ったという黄さんは「台湾では見ることのできない光景だったため、観光客として全てのことが特別に感じられました」と説明した。さらに「カフェに立ち寄った後、戻る途中で目にした光化門広場は、デモが終わった後なのにごみ一つなく、きれいに整理されていました」「このような姿勢は私たちが学ぶべきものです」と続けた。
黄さんは「インターネットでの暴力が4日間も続いている」として、自身に向けた批判的なコメントについても言及した。
黄さんは「人それぞれ立場が異なるということを理解しているため、さほど気にしていません」としながらも「外国人である私は、韓国の政治的立場は全くありません」と断言した。また「民主国家の大規模デモが光化門だけでなく観光地のあちこちで開かれています。他の外国人観光客も、このような場所を通り過ぎる際にはこの様子を撮影したと思います」と書き込んだ。
最後に「韓国は依然として私が好きな場所」「次の旅行でもソウルを選ぶかと聞かれたら、確実にはいと答えます」とつづった。黄さんはその後、それまでに削除していた投稿を復活させた。
台湾のネットでは、この釈明に対しても「韓国人の皆さんに代わりに謝ります」「このデモが韓国人にとってどんな意味を持つのか知ってて投稿しているのか?」「他の国の政治活動に関与したというのは否定できない事実だ」などの批判が続いている。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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