▲イラスト=UTOIMAGE
中国のSNS(交流サイト)で自らの富を自慢するインフルエンサーのアカウントが永久停止となった。中国政府は景気不振の中で相対的剥奪感をあおるコンテンツの取り締まりを強化しているようだ。
聯合ニュースが米政府系放送「ラジオ自由アジア(RFA)」を引用し14日に報じた。それによると、500万人のフォロワーを持つインフルエンサー顧茜茜さんはティックトックなどに「ぜいたく自慢動画」を投稿し人気を集めていた..
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中国のSNS(交流サイト)で自らの富を自慢するインフルエンサーのアカウントが永久停止となった。中国政府は景気不振の中で相対的剥奪感をあおるコンテンツの取り締まりを強化しているようだ。
聯合ニュースが米政府系放送「ラジオ自由アジア(RFA)」を引用し14日に報じた。それによると、500万人のフォロワーを持つインフルエンサー顧茜茜さんはティックトックなどに「ぜいたく自慢動画」を投稿し人気を集めていたが、そのアカウントの多くが先日、永久停止になったという。
この停止措置は中国で年1回開催される最大の政治行事である両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会会議)が終了した直後に行われたようだ。アカウントが停止されたインフルエンサーたちはSNSに「何もしなくても金が入ってくる」「一晩で数億元(1億元は約20億円)を稼いだ」などと主張し、ぜいたくな生活を自慢する書き込みを主に投稿していた。
中国のネットではアカウント停止を前向きに評価する声が多いという。失業者であふれ返る時代に相対的剥奪感を助長し、庶民の反感を買うようなコンテンツに対しては取り締まりが必要との意見が主流を占めている。
最近中国政府はぜいたくな消費に対する規制を強化しているが、中国政府の取り締まりはインフルエンサーだけが対象ではない。中国証券業協会(SAC)は先日「社員らが『過度なぜいたく』をすれば、会社に不利益をもたらす」という内容の業界指針改正案を公表し、会員企業から意見を聞いているという。香港のサウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)などが今月10日報じた。
チョン・アイム記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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