▲金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部(省に相当)長官 /憲法裁判所
昨年12月3日の非常戒厳令に加担した容疑で起訴された金竜顕(キム・ヨンヒョン)元韓国国防部(省に相当)長官は裁判で「非常戒厳令は憲法上、大統領固有の権限に過ぎず、不法な内乱謀議ではない」と主張した。
ソウル中央地裁刑事25部(裁判長、池貴然〈チ・グィヨン〉部長判事)で17日、内乱で重要任務に加担した容疑などで拘束・起訴された金竜顕元長官、ノ・サンウォン元情報司令官、キム・ヨングン元第3野戦司令部..
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▲金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部(省に相当)長官 /憲法裁判所
昨年12月3日の非常戒厳令に加担した容疑で起訴された金竜顕(キム・ヨンヒョン)元韓国国防部(省に相当)長官は裁判で「非常戒厳令は憲法上、大統領固有の権限に過ぎず、不法な内乱謀議ではない」と主張した。
ソウル中央地裁刑事25部(裁判長、池貴然〈チ・グィヨン〉部長判事)で17日、内乱で重要任務に加担した容疑などで拘束・起訴された金竜顕元長官、ノ・サンウォン元情報司令官、キム・ヨングン元第3野戦司令部憲兵大将の初公判が開かれた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領をはじめ合計8人が起訴された内乱罪の裁判が本格的に始まった。
3人はいずれも濃いグレーのスーツ姿で出廷した。白髪が増えた金竜顕元長官は法廷に入ると同時に裁判部に腰をかがめて一礼した。
今回の公判では尹大統領の呼称を巡り最初に激しいやりとりが行われた。検察が公訴事実を読み上げる際、金竜顕元長官の弁護士が「弾劾の重要人物であれば(野党)共に民主党代表の李在明(イ・ジェミョン)だが、彼に対しては誰も名前を読み上げず、国家元首を『大統領・尹錫悦』と言うのは不適切だ」と抗議したのだ。
金竜顕元長官は約20分にわたり非常戒厳令宣布の正当性を主張した。金竜顕元長官は「巨大野党が22回以上にわたり弾劾を提出し、予算を削減するなどの悪事で国政がまひする状況だった。野党の悪事が原因で行われたことを与野党対立に追いやるのは正しくない」と訴えた。金竜顕元長官はさらに「李在明代表や韓東勲(ハン・ドンフン)元国民の力代表ら政治家の逮捕が指示されたことはない」とも主張した。裁判長が「(政治家たちを)逮捕せよと口にはしたのか」と質問すると、金竜顕元長官は「していない。汚染された陳述でファクトのように主張するのは非常に危険だ」と答弁した。
金竜顕元長官らは尹大統領と非常戒厳令について謀議し、実行に移した容疑などで起訴された。これに対して金竜顕元長官は「憲法上、大統領固有の権限である非常戒厳令を準備するために意見を語り合ったことをなぜ『不法な謀議』と表現するのか理解できない」と主張した。
一方で警察の特別捜査チームは17日、尹大統領の逮捕状執行を妨害した容疑などで大統領警護処の金成勲(キム・ソンフン)次長(処長代行)とイ・グァンウ警護本部長に対する拘束令状を改めて申請した。金成勲次長は4回目、イ・グァンウ本部長は3回目の拘束令状だ。二人に対する拘束令状については検察が「争いの余地がある」との理由で申請のたびに差し戻してきた。
パク・ヘヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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